近視進行予防メガネ「ミヨスマート」って本当に効くの?
- 2 日前
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「学校の視力検査でD判定をもらってきた」「うちの子、最近メガネの度がすぐ合わなくなる」
そんなご相談を、保護者の方からよくいただきます。実際、近視になるお子さんの割合は年々増えており、しかも発症年齢は早まる傾向にあります。小学1年生では男女ともおよそ4人に1人ですが、中学3年生になると男子で56%、女子では66%にのぼるというデータもあります。
そんな中、「見えるようにする」だけでなく「近視の進行そのものを抑える」という選択肢が広がってきています。今回は、その代表格である近視進行予防メガネ「ミヨスマート(MIYOSMART)」について、仕組みから効果、費用や保証まで詳しくご紹介します。
なぜ近視は進行してしまうのか
普通のメガネやコンタクトレンズは、視線の真ん中(軸上)のピントはしっかり網膜に合わせてくれます。ところが、視野の周辺部(軸外)では、光が網膜より後ろで焦点を結んでしまうことが分かっています。これを「周辺部遠視性デフォーカス」と呼びます。
この状態が続くと、目が「まだ奥にピントを合わせなければ」と勘違いし、眼球そのもの(眼軸)が伸びてしまいます。これが近視進行の大きなメカニズムの一つと考えられています。つまり、近視のお子さんに普通のメガネをかけさせているだけでは、近視の進行そのものを後押ししてしまっている可能性があるのです。
ミヨスマートとは?その仕組み
ミヨスマートは、日本メーカーHOYA社が開発したレンズです。もともと日本で生まれた技術ですが、先に香港やシンガポールなど海外で臨床研究が進んで高く評価され、その後日本に広まってきたという経緯があります。
レンズの中心部分は普通のメガネと同じ、クリアな見え方です。その周囲には、直径1.03mmの微小なセグメントが約400個埋め込まれています。このセグメントを通った光は、網膜より前で焦点を結ぶように設計されており、周辺部の「後ろにピントが合ってしまう」問題を打ち消してくれます。見た目はほぼ普通のメガネと変わらず、お子さんも抵抗なくかけられるのが特徴です。
どのくらい近視進行を抑えられるのか
香港で行われた8年間の長期研究では、ミヨスマートを継続して装用したお子さんたちを追跡した結果、単焦点の普通のメガネと比べて、眼軸長の伸びが54%抑えられていました。しかもこの効果は8年間持続しており、長期装用による安全性の問題も見られませんでした。
より抑制効果を重視したい場合は、低濃度アトロピンという点眼薬を併用することで、さらに近視抑制効果を高められることも報告されています。
使用上の注意点・レンズ交換のタイミング
効果をしっかり出すためには、1日10〜12時間以上の装用が推奨されています。かけ始めは周辺がぼやけたり距離感がつかみにくかったりすることがあるため、慣れるまではサッカーなどの激しいスポーツや自転車、階段の昇り降りには注意が必要です。多くの場合、1〜2週間程度で慣れていきます。
また、以前の検査と比べて片目でも0.5D以上近視が進行した場合は、その都度レンズを交換することが推奨されています。フィッティングも重要なので、フレームが歪んできたら早めに眼鏡店で調整を受けてください。
生活習慣としては、スマホやゲームなど近くを見る時間が長いと近視は進みやすくなります。目との距離を30cm以上とり、30分に1回は20秒以上遠くを見て目を休める。そして屋外で過ごす時間を増やすことも大切です。
気になる費用と保証のこと
ミヨスマートは自費診療になります。レンズ代の目安として、両眼で6〜7万円台のところが多く、ここにフレーム代が別途加わります。価格は眼鏡店によって異なるオープン価格なので、実際にご検討される際は、通われている眼鏡店に確認していただくのが確実です。
価格と同じくらい重要なのが「保証」です。お子さんは近視が進行したり度数が変動したりしやすいため、作製後一定期間内に眼科医の判断で度数変更が必要になった場合、新しい処方箋をもとにレンズを交換してもらえる制度があるかどうかを確認しておきましょう。対象になる期間や交換できる回数は店舗によって差があります。
また、お子さんは外で激しく遊んでメガネを壊してしまうこともあります。破損や紛失に備えた保証プログラムを用意している眼鏡店もあるので、度数変更の保証とはあわせて別に確認しておくと安心です。
まとめ
普通のメガネは、周辺部のピントのズレによって近視進行を後押ししてしまう可能性があります。ミヨスマートはその周辺部のピントを調整することで、近視の進行を長期的に抑える効果が期待できるレンズです。気になる方は、一度眼科でお子さんの近視の状態を確認してみてください。
より詳しい内容は、当院YouTubeチャンネル「目玉ちゃんネル」の動画で、私と目玉ちゃんの掛け合いにより、実際のレンズを見せながらわかりやすく解説しています。

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