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未成年の円錐角膜患者さんの未来を守る取り組みが、For Goodアワードにノミネートされました
最近、私自身が関わってきた活動について、ひとつ嬉しいご報告があります。 私が理事を務めている「円錐角膜支援の会」が行ってきた 未成年の円錐角膜患者さんに対する角膜クロスリンキング治療費を支援するプロジェクト が、このたび For Goodアワード2025 にノミネートされました。 For Goodアワードは、社会課題の解決に取り組むプロジェクトを広く紹介し、応援するためのアワードです。医療、福祉、教育、環境など、さまざまな分野で「誰かのために」行われてきた活動が対象となり、一般の方の投票によっても評価される仕組みになっています。 今回ノミネートされた私たちのプロジェクトは、 進行の早い未成年の円錐角膜患者さんに対して、角膜クロスリンキング治療を受ける機会を守りたい という思いから始まりました。 円錐角膜は若年で発症することが多く、特に未成年では進行が早いケースも少なくありません。角膜クロスリンキングは、進行を抑えるために非常に重要な治療ですが、日本では現在も保険適用外であり、治療費が大きな壁になることがあります。 「本当は今治療した方がいいのに
隆司 小島
14 分前読了時間: 2分


PanOptix Pro が日本で承認されました
2025年12月、日本で新たに承認された多焦点眼内レンズ PanOptix Pro(パンオプティクス プロ) 。この名前を聞いて、「ああ、あのPanOptixの新しいバージョンか」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。 PanOptixは、これまで世界中で非常に多く使われてきた3焦点眼内レンズです。遠く・中間・近くという、日常生活でよく使う距離をバランスよくカバーする設計は、発売当初から高く評価されてきました。一方で、近年は個性の強い新しいレンズも次々に登場し、「PanOptixは少し前の世代のレンズ」という印象を持たれていた方もいるかもしれません。 そんな中で登場したのが、今回の PanOptix Pro です。名前に「Pro」が付いたことで、何か大きく変わったのではないか、あるいは名前だけが新しくなったのではないか——そう感じた方も多いと思います。実は私自身も、最初はそうした視点でこのレンズを見ていました。 ところが、詳しく見ていくと、このアップデートは決して派手ではないものの、患者さんの体感に直結しやすい、非常に“眼科らしい進化”だと
隆司 小島
3 日前読了時間: 3分


近視進行抑制の最前線。オルソケラトロジーと低濃度アトロピン(リジュセア)、どちらを選ぶ?
先日公開したYouTube動画では、「今できる近視予防治療」をテーマにお話ししました。 動画内では、視力が低下して焦ってコンタクトレンズを検討し始めた「目玉ちゃん」が登場しますが、これは実際の診療現場でもよくある光景です。しかし、近視が進んでから対処するのではなく、「進ませない」ことが現代の眼科医療では可能になりつつあります。 近視の進行には、遺伝や環境だけでなく、「軸外収差」や「副交感神経」といった少し専門的なメカニズムも関わっています。これらに対して、現在医学的に効果が認められている主な治療法が以下の2つです。 オルソケラトロジー (寝ている間に装用するコンタクトレンズ) 低濃度アトロピン (点眼薬による治療) 低濃度アトロピンに関しては本年、ようやく日本でも認可された処方薬「リジュセアミニ点眼液0.025%」が発売され、日本でも急速に広まってきています。 今回の動画では、なぜこれらが近視の進行を抑えるのか、その仕組みを分かりやすく解説しました。また、実際に学会でも話題になっている最新の知見や、当院での治療選択の基準についてもお伝えしています
隆司 小島
12月7日読了時間: 2分


2つのICLの違い EVO ICL vs IPCL
今回はYouTubeに新しい動画を公開しました。タイトルは「 【2つのICL 禁断の比較】EVO ICL vs IPCL|目玉のあの子が帰ってきた👀 」です。 ICL(眼内コンタクトレンズ)治療を検討されている方の中には、「ICLって1種類じゃないの?」「最近IPCLという名前を聞いたけど、何が違うの?」と感じている方も多いと思います。2025年に日本でIPCLが厚生労働省に認可されたことで、現在日本で選べるICLはEVO ICLとIPCLの2種類になりました。選択肢が増えたことで、迷いも生まれやすくなっています。 今回の動画では、この2つのICLについて、ポイントを絞って比較しています。結論だけ先にざっくりまとめると、 EVO ICLは歴史が長く、長期安定性のデータが豊富 IPCLは後発ですが、レンズサイズの選択肢が多いのが強み 見た目の違いとしてIPCLは穴が多いのですが、術後結果に本質的に重要なのは中央の穴で、穴の多い少ない自体が成績を左右する明確な根拠は今のところない そして最終的には、自分の眼に合うサイズと、納得できる説明のもとでレン
隆司 小島
11月27日読了時間: 2分


より快適に、より環境に優しく。長く使える患者様用保護めがねの導入
私がメンバーであるESCRS(欧州白内障屈折手術学会)は、眼科医療分野における持続可能性(サステナビリティ)を最優先課題の一つとして掲げ、 「 Mission Zero 」と呼ばれる野心的な取り組み を推進しています。 この取り組みは、 「Net Zeroカーボン排出」と「埋立地への廃棄物ゼロ」を目指すものであり、特に使い捨てプラスチックの削減 を含む「 循環経済 」の実践に注力しています。 ESCRSの主な取り組み例: 会議での使い捨てプラスチックやPVCを大幅に削減し、 71,000本の使い捨てペットボトルの使用を削減 。 廃棄物を厳格に分別し、 54%をリサイクルまたは再利用 。 当クリニックも、眼科医療の分野でこうした世界的な「使い捨てを減らし、長く使う」という流れに追随し、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えております。 そのため、この度、ICL手術を受けられる患者様を手始めに、ご使用いただく 保護めがねを従来の使い捨てタイプから、「長く使える高品質な保護めがね」に順次変更 いたしました。 👓 新しい保護めがねがもたらす「快適性」と
隆司 小島
11月21日読了時間: 3分


安心近視手術ネットワークの誕生
いつも私のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 本日は、長年の活動を経て、私たちが大切にしてきたネットワークが大きく進化する、大変重要なご報告があります。これまで、私は多くの皆様に「安心レーシックネットワーク」として、安全で信頼できるレーシック手術の情報提供と、医師間・クリニック間の連携を進めてまいりました。しかし、近年の眼科医療の進歩は目覚ましく、レーシック(LASIK)に加えて、 ICL(眼内コンタクトレンズ) 、 SMILE といった多様な近視矯正手術が、非常に重要な選択肢として確立されています。 「どの手術が自分に合っているのか?」「本当に安全なのか?」という不安や疑問を持つ患者様が増えている今こそ、 手術の種類に関わらず、等しく安心できる情報基盤 が必要だと強く感じました。この想いから、「安心レーシックネットワーク」は「安心近視手術ネットワーク」(SMSN - Safety Myopia Surgery Network)として生まれ変わりました。 この新しいネットワークの最大の意義は、活動の対象を近視矯正手術 全般...
隆司 小島
11月11日読了時間: 3分


想いを繋ぐパープルライトアップ!世界円錐角膜の日に名古屋テレビ塔を紫色に染めました!
昨日、11月10日は「世界円錐角膜の日」でした。この日は、まだ一般にはあまり知られていない「円錐角膜(えんすいかくまく)」という目の病気について、一人でも多くの方に知っていただくことを目的に制定されています。 円錐角膜とは、目の表面にある 角膜(黒目)が徐々に薄くなり、円錐状に突出して変形してしまう病気 です。この変形によって強い乱視や視力低下が引き起こされ、日常生活に大きな影響を及ぼします。早期の発見と適切な治療が非常に重要ですが、まずは病気そのものを知っていただくことが第一歩となります。 💜円錐角膜のシンボルカラー「パープル」 世界円錐角膜の日には、この病気への意識を高めるための様々な啓発活動が行われます。そのシンボルカラーとなっているのが「紫(パープル)」です。 私たち 名古屋アイクリニック も、数年前からこの活動に賛同し、院内を紫色にライトアップする運動を続けてきました。特に円錐角膜の治療と研究に深く関わってきた当院は、 この分野でより多くの啓発が必要である と考えています。 今年は一歩踏み出し、 「もっと多くの方に円錐角膜について知っ
隆司 小島
11月11日読了時間: 3分


両目の白内障手術で「理想の見え方」を実現する──2ステップ法とは?
白内障手術を検討している方の中には、「左右の見え方のバランスをどうやって決めるの?」「レンズの種類を後から変えられたらいいのに」と感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 名古屋アイクリニックでは、こうした声にお応えするために**「2ステップ法」**という手術方法を導入しています。 🔍 2ステップ法とは? 2ステップ法とは、まず 片方の目だけを先に手術 し、その見え方を実際に体験してから、もう片方の目のレンズ(種類・度数)を最適化して手術を行う方法です。 一度に両目を手術するのではなく、 実際の「見え方のフィードバック」をもとに調整できる 点が大きな特徴です。 眼内レンズを迷っている方へのお勧めの2ステップ法
隆司 小島
10月24日読了時間: 1分


未来をあきらめないために ― 小児の患者様への角膜クロスリンキング助成を始めました
皆さまへ、うれしいご報告があります。クラウドファンディングを通じて本当にたくさんの温かいご支援をいただき、 小児円錐角膜患者さんの角膜クロスリンキング費用助成 を始めることができました。 まずは、応援してくださった241名の皆さま、そして陰ながらこの運動を支えてくださった多...
隆司 小島
9月18日読了時間: 2分


新しい挑戦の始まり — 名古屋アイクリニック院長就任
このたび、2025年9月1日より、私 小島隆司 が名古屋アイクリニックの院長に就任いたしましたことをご報告申し上げます。 私は中京病院で研修医として眼科医の道を歩み始め、そこで角膜移植やレーシックに取り組まれていた前院長・中村友昭先生と出会いました。その姿に強い憧れを抱き、...
隆司 小島
9月5日読了時間: 2分


アクリバトリノバproの動画を公開しました
私のYouTubeチャンネル「目玉ちゃんネル」で、新しい多焦点眼内レンズ「アクリバトリノバ Pro」について解説する動画を公開しました。アクリバトリノバ Pro は、わかもと製薬が国内導入する3焦点眼内レンズで、選定療養に対応しており、特に強度近視の患者さんにも適した度数設...
隆司 小島
8月23日読了時間: 2分


「40歳を過ぎてもICLは可能? 老眼世代に向けた“後悔しないレンズ選び”を徹底解説する動画を公開しました」
本日は、私のYouTubeチャンネルに新たな動画を公開いたしましたので、そのご案内をさせていただきます。今回の動画は「 40歳からのICL手術|老眼も見据えたレンズ選びの完全ガイド【永久保存版】 」というタイトルで、40代以降の方がICL手術を検討する際にぜひ知っておいてい...
隆司 小島
7月22日読了時間: 3分


韓国のSMILE普及率に驚愕──市場と医学的背景から見るその理由
6月7日・8日に韓国ソウルで開催されたCarl Zeiss主催の HORIZON Meeting にご招待いただき、日本におけるレーザー屈折矯正手術、特にSMILEの現状と、私たちのSMILEに関する研究、そしてSMILE proへの期待について講演を行いました。...
隆司 小島
6月17日読了時間: 2分
![ついに日本でも発売開始!新しい多焦点眼内レンズ「Tecnis PureSee テクニス ピュアシー」登場[解説動画あり]](https://i.ytimg.com/vi/c-UiW95r0Ns/maxresdefault.jpg)
![ついに日本でも発売開始!新しい多焦点眼内レンズ「Tecnis PureSee テクニス ピュアシー」登場[解説動画あり]](https://i.ytimg.com/vi/c-UiW95r0Ns/maxresdefault.jpg)
ついに日本でも発売開始!新しい多焦点眼内レンズ「Tecnis PureSee テクニス ピュアシー」登場[解説動画あり]
2025年、ジョンソン・エンド・ジョンソン社の最新多焦点眼内レンズ「Tecnis PureSee(テクニス ピュアシー)」が日本国内でも正式に発売されました。このレンズは、焦点深度拡張型(EDOF)に分類され、これまでの多焦点レンズとは異なる「自然で快適な見え方」を実現する...
隆司 小島
5月18日読了時間: 1分


【クラウドファンディング開始】未成年の視力を守るために——円錐角膜治療費支援プロジェクト
このたび、私が理事として眼科医仲間の加藤直子先生と立ち上げた一般社団法人「円錐角膜支援の会」は、未成年の円錐角膜患者さんを対象に、角膜クロスリンキング手術の費用を支援するクラウドファンディングを開始いたしました。 プロジェクトの目的...
隆司 小島
5月15日読了時間: 2分


「円錐角膜支援の会」設立のご報告
このたび、私が理事を務める「一般社団法人 円錐角膜支援の会」を設立いたしました。 円錐角膜は進行性の角膜疾患でありながら、その治療の多くが公的医療保険の適用外であるという現状があります。そのため、コンタクトレンズや角膜クロスリンキングといった治療にかかる費用が高額になり、患...
隆司 小島
4月20日読了時間: 2分


スマイル・プロまもなく日本に
2年前からウォッチングしてきたスマイル・プロが日本でも厚労省の認可がおり、いよいよ始まろうとしています。現在近視矯正手術スマイルは全世界で1000万人以上が受けており、その数は加速度的に増えてきています。そのような状況の中、カールツァイス社はこれまでの欠点を克服する新しいレ...
隆司 小島
3月23日読了時間: 2分


新しい多焦点眼内レンズ ジェメトリックプラスを新しいコンセプト:ペアリング
多焦点眼内レンズジェメトリックに新しい仲間、ジェメトリックプラスが登場しました。ジェメトリックプラスは、ジェメトリックより近くの見え方を強化した眼内レンズですが、やはり近くが見やすい多焦点眼内レンズは遠くがすっきりしなかったり、グレア・ハローが強い事がデメリットです。実はこ...
隆司 小島
3月7日読了時間: 1分


円錐角膜の新治療CAIRS(ケアーズ):低侵襲リング状角膜実質移植
昨年秋頃から始めた新しい円錐角膜治療、CAIRS(ケアーズ)について動画で詳しく解説しました。日本語ではまだ正確に名前が決まっていませんが、低侵襲リング状角膜実質移植と呼ぶ先生もいらっしゃいます。名前の通り、角膜移植の一種なんですが、低侵襲、すなわち手術時間も短く回復が早い...
隆司 小島
3月3日読了時間: 1分


眼科手術学会学術総会にてCAIRSのウェットラボを実施しました
先日、眼科手術学会学術総会にて、CAIRS(ケアーズ:低侵襲リング状角膜実質移植)のウェットラボを行いました。本ウェットラボは、アメリカのアイバンク Lions World Vision Institute の協力のもと開催され、これからCAIRSを導入しようと考えている...
隆司 小島
2月2日読了時間: 1分
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