コンタクトレンズトラブル治療

原因を究明し、快適なコンタクトレンズライフをサポートします。

 
コンタクトレンズトラブル外来とは

コンタクトレンズが様々な原因で装用困難になる状態を、コンタクトレンズ不耐症と眼科では呼びます。これまでに、このようなコンタクトレンズ装用で困っている患者さんを専門に診る外来はありませんでした。

私は、2013年に始まったコンタクトレンズ装用における不快感(Contact lens discomfort)の国際ワークショップに参加させていただきました。このワークショップには世界のコンタクトレンズの専門家が集まり、様々な議論が交わされ世界で初めての報告書が出版されました。​この頃から構想を温め、現在コンタクトレンズトラブル外来として名古屋アイクリニックで外来を開設しました。私一人では限界がありますので、水野泰子先生にも加わっていただき、コンタクトレンズ装用に何らかの支障を感じている患者さんを対象に治療を行なっています。

コンタクトレンズによる不快感の原因
 

コンタクトレンズによる不快感の原因は、下の図に示しましたように大きく分けて、コンタクトレンズに原因がある場合と環境因子に原因がある場合に分けられます。

​コンタクトレンズに原因がある場合は、フィッティングや素材、ベースカーブなどが眼の状態にあっていないということです。ケア用品があっていないケースもあります。

次に環境が原因の場合ですが、患者さんの眼の状態、すなわち涙の状態や瞬きの状態などが影響している場合と、仕事をする場所の湿度や温度など普段暴露されている環境が問題になる場合もあります。

 
治療方法

上に挙げたように、コンタクトレンズのトラブルの原因は様々です。治療方法はその原因によって大きく異なります。

涙液に問題がある場合(ドライアイなど)は、涙点プラグなど涙を増やす治療を行うこともあります。また涙の油分が出づらい方はマイボーム腺からしっかり油が分泌されるように普段から行える治療法を指導する場合もあります。

治療に関して他の病気と異なる点は、コンタクトレンズの交換が治療になりうることです。現在、様々なコンタクトレンズが発売され、このようなコンタクトレンズによる不快感を減らすようなプレミアムレンズと言われるコンタクトレンズが各社から発売されています。しかし、それぞれのコンタクトレンズは素材、含水率、摩擦係数などの特徴は様々で、これらの要素は装用感に大きく影響します。

今まで、患者さんにとって様々なコンタクトレンズを試すことができる環境がなかったと感じていました。これにはコンタクトレンズを販売する側の理由(在庫やトライアルレンズを置く場所など)が大きく影響していると思いますが、それでは患者さんに本当にあったコンタクトレンズを選択できないと思っています。我々のコンタクトレンズトラブル外来では、できる限り、たくさんのコンタクトレンズを揃えています。特にコンタクトレンズメーカー各社が工夫を凝らした最新のプレミアムレンズに関してはほぼ全種類を取り揃え、患者さんに何があっているのか、最大限試すことができるようにしています。