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新しい円錐角膜治療CAIRS(ケアーズ)開始のお知らせ

CAIRSとはcorneal allogenic intrastromal ring segmentsの略で、円錐角膜の角膜形状を改善する新しい治療方法です。

これまでに円錐角膜の角膜形状を改善させる方法としては

1.カスタム角膜クロスリンキング

2.角膜内リング

3.角膜移植

がありました。

CAIRSはインドのSoosan Jacobs先生が開発した手術方法で、上の2の角膜内リングを発展させた治療方法になります。角膜内リングはレーザーで作成した角膜内ポケットにプラスチックの透明リングを挿入しますが、CAIRSではドナー角膜(角膜移植で使用するものと同じ角膜)を用います。ドナー角膜を挿入することのメリットは、プラスチックのリングの様に眼を擦ることで角膜から飛び出したりする合併症を回避できる。また角膜内リングよりも浅い場所に挿入できるために、角膜形状の改善効果が高いという利点があります。角膜移植の1つの形とも考えられますが、角膜の中心部を触らないので、元に戻せる、回復が早い(通常1〜2週間で回復)というのが利点です。

まだ1年程度の早期経過しか無いのがデメリットですが、その他の点(角膜形状の改善、視力改善)においては角膜内リングより優れていると思われます。

今回名古屋アイクリニックにてフェムトセカンドレーザーを使用したCAIRSを開始しますので、アナウンスさせて頂きました。御希望の患者さんはまずは外来受診をして頂きご相談ください。


私の著書『あきらめないで!円錐角膜治療』より

CAIRSではこのリングの代わりにドナー角膜を細く切ったものを使用します。



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