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韓国のSMILE普及率に驚愕──市場と医学的背景から見るその理由

  • 執筆者の写真: 隆司 小島
    隆司 小島
  • 6 日前
  • 読了時間: 2分

6月7日・8日に韓国ソウルで開催されたCarl Zeiss主催の HORIZON Meeting にご招待いただき、日本におけるレーザー屈折矯正手術、特にSMILEの現状と、私たちのSMILEに関する研究、そしてSMILE proへの期待について講演を行いました。

このミーティングの期間中、韓国で屈折矯正手術を行っている先生方と朝食をご一緒しながら意見交換する機会がありました。そこで非常に驚いたのは、韓国ではSMILEおよびSMILE proが屈折矯正手術全体の約7割を占めており、クリニックによっては8割に達するという事実でした。レーシックは非常に少なく、残りはICLとのことです。

欧米では、レーザー手術が約7割、残りがICLという比率で、レーザー手術の多くがレーシックであるのに対し、韓国や中国ではSMILEが主流となっているのは非常に興味深い点です。

医学的な観点から見ると、アジア人はドライアイを起こしやすい傾向があるため、ドライアイのリスクが少ないSMILEがより受け入れられやすいのかもしれません。また、マーケットの視点から考えると、中国や韓国では近視矯正手術を提供するクリニックの数が多く、競争も非常に激しいため、より高い安全性と視機能を提供できるSMILEが差別化要素として早期から導入されてきたという側面もあるでしょう。

一方、日本に目を向けると、ICL手術が約7割を占め、レーシックやSMILEなどのレーザー手術は残りの3割程度という状況です。この背景には、ICL手術の多くが白内障手術を行う医師によって施行されていること、そして我々の施設のようにレーザー手術とICLの両方を提供している施設が限られていることが挙げられます。

また、日本の白内障手術技術は世界的に見ても非常に高水準であることから、安全性の高いICL手術が提供されてきたことも、ICLの普及を後押しする一因となったと考えられます。



 
 
 

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