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マスクドライアイ

  • 執筆者の写真: 隆司 小島
    隆司 小島
  • 2021年9月19日
  • 読了時間: 2分

新型コロナウィルスによる感染対策のため、皆さんがマスクを日常的に装着し始めて既に1年半以上が経過しています。そのような中、マスクをする事によって眼に不調がおこることが、報告されています。この病気(状態)を英語ではMask-associated dry eye (MADE)と言われ、日本語で直訳するとマスク関連ドライアイと言えます。

このマスク関連ドライアイですが、3000人以上を対象にした研究で実に20%程度の方に起こると報告されています。

なぜ、マスクをし続けるとドライアイ症状が起こるのかというと、マスクから漏れる呼気による気流が眼表面に当たり、涙を蒸発させることでドライアイになります。また、N-95マスクのようにタイトなマスクは空気が漏れる心配はありませんが、マスクの縁が下瞼の近くにあると、瞼の向きが外向きになってしまい、涙が下瞼の眼球の間に溜まらず、目の表面が乾いてしまう事になります。

あと、乾燥した場所ではさらに涙が蒸発しやすい環境ですので、その状態でマスクから漏れる空気が眼に当たるとさらに悪化しやすいと思います。空調が効いた部屋など乾燥した場所では特にマスク関連ドライアイは生じやすいと思います。


眼がしょぼしょぼ、ゴロゴロ、かすむ、乾く、疲れる感じがある方は、ひょっとしたらマスク関連ドライアイになっているかもしれません。


予防方法としては、空気が眼の方へ行かないように、マスクのフィッティングを工夫することが重要です。鼻の所のワイヤーをしっかり調整して出来るだけ眼の方へ空気が行かないようにしましょう。また、眼鏡が曇りにくいマスクというものが販売されていますので、そのようなマスクを使うのも1つの方法です。

このマスク関連ドライアイですが、やはりマスクの装用時間が多い方ほど起こりやすいことが分かっています。また元々ドライアイがある方ほど、症状を感じやすいことも分かっています。このため、元々ドライアイがある方では注意が必要ですね。



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