2017年にコンタクトレンズ学会でボストンレンズ(今はPROSE:プローズと言います)の円錐角膜に対する処方成績を発表して、学会の中のトピックスとして取り上げられ昨年それを日本コンタクトレンズ学会誌に投稿しました。
しばらく忘れていたのですが先日写真のような楯が届いてプチサプライズでした。この論文では、通常のハードコンタクトレンズが異物感や痛みで合わなかった患者さんに、ボストンレンズを処方した結果を報告したんですが、ボストンレンズはそのような患者さんであっても問題なく使用可能であって、視力も十分に矯正されたという結論です。円錐角膜は重症化すると移植という選択肢がでてきますが、やはり移植となると、仕事も数日は休まないといけませんし、術後の診察もある程度必要になってきます。患者さんの立場からすると手術しなくてすむなら手術無しで様子みたいと思われるんじゃないでしょうか。
これからも円錐角膜に限らず、外傷後や他の角膜疾患による不正乱視に対しては、移植ありきでは無くできるだけいろいろな方法を提案して患者さんにも試していただく方法をとっていきたいと思います。