9月22日から26日までオーストリアのウィーンで行われたESCRSという眼科学会に参加してきました。この学会は白内障と屈折矯正手術が元々のトピックスですが、最近は円錐角膜関連の話題が非常に多いのが特徴です。今回の円錐角膜治療で最も注目を集めていたのは、カスタム角膜クロスリンキングです。学会のイブニングセミナーでは会場も満員になり、原理から最新の臨床成績まで報告がありました。1年間の術後成績も報告され、安全であること、通常の角膜クロスリンキングより角膜の不整を減らす効果があることが分かっています。名古屋アイクリニックで今月導入したばかりですが、学会で聞いても現在のクロスリンキング治療の最良の方法と思われましたので、今後は基本的にカスタム角膜クロスリンキングを基本術式として治療を行いたいと考えています。