フェムトセカンドレーザー白内障手術は標準治療となり得るか?


昨日、白内障学会のシンポジウムにてフェムトセカンドレーザー白内障手術について講演を行いました。私が学会長から依頼を受けたタイトルは「フェムトセカンドレーザー白内障手術は標準治療となりうるか?」です。

標準治療というのは、一般的に他の治療法に比較して有効かつ安全であるために、推奨される治療法です。当然ですが、標準治療は時代によって変化していくものです。

フェムトセカンドレーザー白内障手術は、様々な面で通常の手術に比較しても有用性が高いです。実際、下のグラフはアメリカの眼内レンズ屈折矯正手術学会が行った会員アンケートの結果のまとめですが、フェムトセカンドレーザー白内障手術の有用性について聞いたところ、有用性はないと答えたのが5%で、その他の医師はこの手術の様々な面について有用であると答えています。

しかし、現在、フェムトセカンドレーザー白内障手術は標準治療とはなっていません。その大きな理由は、費用対効果が低いという点です。レーザーを使うと、人が行うよりも非常に正確に安全に手術は出来ますが、レーザーのコストが大きすぎるために一般的に推奨される治療に至っていません。このため、日本では現在では自費診療と組み合わせて行われています。

もう一つ、日本では混合診療の壁という問題があります。ドイツなど欧米では、保険診療と自由診療の分を組み合わせて医療を行う事が可能です。レーザー白内障手術も、患者さんが希望されれば、公的保険を使用しそれにプラスしてレーザー治療分は自費で支払うということが可能です。日本では一部だけを自費にすることは出来ず、この場合全てが自費診療になってしまい、現実的にはそのような医療を行う事は出来ません。

このような状況にあり、まだ限定的にしか行われていないレーザー白内障手術ですが、私自身は将来的には標準治療になると考えています。まだレーザー白内障手術がハンガリーの眼科医によって人に対して初めて施行されてから10年しか経過していません。手術器械もまだ第一世代ですので、今後器械が改良されコスト面の問題もクリアされ進歩していくと思っています。自分はいわゆるアーリーアダプターで、新しい技術を先に取り入れて行う事が好きですが、眼科医としてこのような先端技術の進歩に少しでも貢献できたらと考えています。


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