円錐角膜の強度


本日まで4日間、大阪で行われた日本眼科学会総会に参加しました。今回は円錐角膜の一般講演と製薬会社の共催セミナーの2つの講演を行いました。

今回のブログで取り上げるのは、円錐角膜に関する発表です。これまで、円錐角膜の診断は角膜の形状のみからしか診断できませんでしたが、CorvisST(コルビスST)という器械を使用すると、角膜がどの程度弱いのか、円錐角膜の傾向があるのかどうかということが判断できるようになりました。この器械は具体的には、眼圧計と同じように空気が角膜にあたり、その際に1秒間に4000枚以上撮影可能な高速カメラで角膜がどのように変形するか測定し、その後形状変化を詳しくコンピューターが解析し角膜の強度がどの程度あるのか(専門用語では生体力学特性と言います)分かります。今回の発表では、片眼が円錐角膜、もう片眼は正常の方で測定したところ、正常眼の方も角膜が弱っているという事が分かりました。今後この検査を利用して、隠れ円錐角膜や進行のリスクを評価出来ればいいと考えています。下の写真は正常の方と円錐角膜の方の一時点における写真ですが、円錐角膜はより深く、より局所的に変化しているのが分かります。


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円錐角膜の早期発見へ向けて

円錐角膜は、今や早期に診断されれば、進行予防治療によって、その後ほとんど不自由なく生活をすることが出来ます。このため以前から円錐角膜の早期発見、治療を目指して、学会などの教育セミナーを通して眼科医の先生方向けに啓発活動を進めてきました。しかし、早期の円錐角膜を診断するには、高額な角膜形状解析装置が必要で、その普及率は高くありません。このため、かなり進行して、患者さんが眼鏡で見えづらくなってから専門