先日、眼科手術学会学術総会にて、CAIRS(ケアーズ:低侵襲リング状角膜実質移植)のウェットラボを行いました。本ウェットラボは、アメリカのアイバンク Lions World Vision Institute の協力のもと開催され、これからCAIRSを導入しようと考えている医師向けに、実際のアイバンク眼を用いた手技トレーニングを行いました。
CAIRSは、新しい円錐角膜の治療法であり、低侵襲であることに加え、早期の視力回復が期待できる点から、世界的に大きな注目を集めている手術です。今回のウェットラボでは合計3セッションが実施され、そのうち2セッションでリードインストラクターを務めさせていただきました。すべてのセッションが満席となり、日本においてもCAIRSへの関心が非常に高まっていることを実感しました。
今回は、まずCAIRSの基礎知識を講義した後に角膜内にトンネルをマニュアル(手動)で作成する手技の練習を中心に行いましたが、多くの参加者がこの工程に苦戦されている様子が見受けられました。日本でもCAIRSが広く普及し、患者さんに安全な手術が提供できるよう、今後もこうしたトレーニングの機会が増えていくことを期待しています。


Commenti